社寺建築
2012年8月7日

大中寺本堂 平成の大修理


祝落成今、百五十年の時を越えて生まれ変わる大中寺平成の大修理。(平成18年4月18日~平成19年7月31日)チタンを使った平葺の屋根。

伊豆半島の付根にあたる沼津市の北方、愛鷹山の裾野に位置する大中寺は、山号を沢田山と言い、臨済宗妙心寺派の禅寺です。

ほとんど自然そのままの森に覆われた四千坪ほどの寺域に建つ本堂には、本尊として不動明王がお祀りされています。

本堂は安政六年(1859)建立の建物で過去2度ほどの修理が行われていますが、雨漏りと白アリの被害がひどくなっており、今回は148年ぶりの大修理となりました。

屋根は入母屋造り土伏瓦葺きで、杉皮やルーフィングの上に土を盛り、その上に瓦が敷いてある造りでした。

写真右は破風板(入母屋造りの屋根の両端部分に付ける板)の型取りをしているところです。

懸魚(げぎょ):破風板に付ける魚の形を模した妻飾りのことを言います。懸魚は古くから火に弱い木造建築物を守るおまじないとして付けられています。色々な形を作りイメージのあうものを取り付けました。

今後予想されている東海地震や酸性雨などさまざまな被害を少なくするため、屋根には21世紀の中心的金属になるといわれているチタンを使った平葺としました。

イメージが暗くなりがちなお寺なのでトイレはとびきりおしゃれに。床の格子模様の白と黒は地上界の善と悪、天井のブルーは天国をイメージしています。洗面台は一枚の石板で、水ためが無くても微妙な傾斜を付けることにより水が溢れない仕組みです。